30代夫婦・子ども1人・住宅購入を考えている
住宅・教育・老後という3つの大きな出費が、これから重なってくる時期です。1つずつではなく、家計全体で「無理がないか」を確かめるのがポイントです。
このケースで確認したいこと
- 住宅ローンを組んでも、教育費のピーク(大学進学期)と老後資金づくりが両立するか
- 賃貸を続けた場合と購入した場合で、長期の家計はどう変わるか
- 頭金にいくら回し、いくらを手元・投資に残すか
使うツールと進め方
まず家計全体のシミュレーターで、住宅購入・子どもの教育費・老後までを通して試算します。
購入と賃貸で、居住期間末の純資産を比べます。
子どもの進路別に、教育費の総額の目安を確認します。
計算例で見てみる
モデルケースのプロフィール
- 本人年齢
- 35歳
- 配偶者年齢
- 34歳
- 子ども
- 3歳・1人
- 世帯年収
- 780万円(本人600万・配偶者180万)
- 世帯手取り(年)
- 約620万円
- 現在の金融資産
- 600万円(預貯金400万・NISA200万)
- 現在の家賃
- 月13万円
- NISA積立
- 月8万円
入力値
- 検討物件価格:
- 5,000万円
- 頭金:
- 500万円(借入4,500万円)
- 金利・期間:
- 年1.5%・35年
- 管理費・修繕積立等:
- 月3.5万円
- 固定資産税等:
- 年18万円
- 比較期間:
- 35年
計算結果
購入後の月次住居費は約18.8万円(手取りの36%)。35年総支出は購入7,200〜7,800万円 vs 賃貸5,800〜6,300万円。売却価値2,500〜3,500万円を加味すると実質負担は拮抗。
判断・気づき
物件価格5,000万円は「不可能ではないが家計を圧迫する」水準。4,500万円・借入4,000万円台前半に抑えると安全域が広がる。
入力値
- 子どもの人数:
- 1人(現在3歳)
- 進路:
- 公立小・中・高→私立文系大学
- 大学費用(4年):
- 約500万円
計算結果
小〜高校:約350〜450万円、大学:約500万円。教育費総額は約900〜1,000万円。大学入学までの15年間で月2.8万円前後の積立が目安。
判断・気づき
教育費のピーク(大学時期)は年120〜150万円。この時期に住宅ローンと重なるため、早めに積立を始めておくことが重要。
入力値
- 現在金融資産:
- 600万円
- 世帯手取り(年):
- 620万円
- 実質運用利回り:
- 年3%
- 住宅購入:
- 2年後・5,000万円
- 退職年齢:
- 65歳
計算結果
購入直後の金融資産は100〜200万円まで低下。大学期は年間収支が赤字化しやすい。65歳時点の金融資産は2,000〜3,000万円程度。
判断・気づき
購入後もNISA月5〜8万円を維持できるかが、老後資金づくりの分岐点。住宅ローン完済後は老後支出が軽くなる。
まとめ
物件価格の上限は「買える額」ではなく「買った後も積立が続けられる額」で判断することが大切です。頭金500万円を入れると購入後の手元資金が薄くなるため、頭金を抑えて手元流動性を確保する選択肢も検討に値します。
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