子ども1人の教育費はいくら?公立・私立別に試算

公開日:2026-06-10カテゴリ:教育

著者:nodu-ikunas(2級FP技能士)|本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の投資・税務助言ではありません。

子ども1人にかかる教育費は、幼稚園から大学までの進路しだいで約860万円から2,500万円超まで大きく変わります。「いくら用意すればいい」と一律には言えません。この記事では進路パターン別に総額の目安を示し、準備の考え方と、試算に含まれていない費用まで解説します。

教育費は「進路の組み合わせ」で決まる

教育費は、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学それぞれで「公立か私立か(大学は国立か私立か)」の選択の積み重ねで決まります。幼稚園〜高校は文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査(訂正版)」の学習費総額(学校教育費・給食費・学校外活動費を含む)を在学年数分にした概算、大学は国立の標準額・私立大学の学生納付金をもとにした概算です。

段階公立私立
幼稚園(3年)約55万円約104万円
小学校(6年)約220万円約1,045万円
中学校(3年)約163万円約468万円
高等学校(3年)約179万円約354万円
大学(4年)国立 約243万円私立文系 約408万円/私立理系 約551万円

※ 国立大学は標準額(入学料28.2万円+授業料53.58万円×4年)の概算です。公立大学は授業料が国立に近いことが多い一方、入学金は地域内・地域外で差が出ます。私立大学は、入学料を1回+授業料・施設設備費を4年分とした概算で、実験実習費・諸会費・教材費などが別途かかる場合があります。

小学校で公立と私立の差がとくに大きい(約220万円 vs 約1,045万円)のが目立ちます。私立小学校は授業料が高く、6年間と期間も長いためです。

進路パターン別の総額(幼稚園〜大学)

上の段階を組み合わせると、子ども1人あたりの総額の目安はこうなります。

進路パターン総額の目安
すべて公立+大学は国立約860万円
高校まで公立+私立文系大学約1,025万円
高校だけ私立+私立文系大学約1,200万円
中学・高校が私立+私立文系大学約1,500万円
すべて私立+大学は私立理系約2,520万円

もっとも安い「すべて公立」コースと、もっとも高い「すべて私立」コースでは、約3倍の差が出ます。とくに私立小学校・私立中高・私立理系大学が、総額を大きく押し上げます。子どもの進路は事前には決められませんが、「どのあたりまであり得るか」の幅を持っておくと、準備の目標が立てやすくなります。

この金額に含まれていない費用

上の目安は、おもに「学校に通うための費用」です。次のような費用は含まれていないか、別に見込む必要があります。

  • 大学の一人暮らし費用:自宅外通学なら、家賃・生活費・仕送りが別途かかります。地域差は大きいものの、4年間で数百万円〜1,000万円近い追加負担になる場合もあり、地方から都市部へ進学する場合はとくに重くなります。
  • 受験・塾の費用:上の学習費総額には、補助学習費などの学校外活動費が含まれます。ただし、中学受験・大学受験の個別塾・季節講習・模試・受験料は家庭差が大きく、受験期は平均額だけでは不足することがあります。
  • 無償化・支援制度の影響:この金額は保護者が実際に支出した費用がもとですが、幼児教育・保育の無償化や高校の就学支援金などの対象・所得制限・自治体独自支援は年度で変わるため、実際の自己負担は家庭ごとに異なります。
  • 医歯薬・芸術系・大学院など:医歯系大学や芸術系、留学、理系の大学院進学(修士2年分など)は、この表より大きく費用が増えます。

※ 幼稚園〜高校は学習費総額、大学は入学料・授業料・施設設備費中心の学生納付金で、費目の範囲は学齢で完全には一致しません。また金額は現在の統計値をもとにした目安で、将来の支払額は物価上昇・授業料改定・制度変更で変わる可能性があります。

準備は「ピークの時期」から逆算する

教育費は毎年一定ではなく、大学進学のあたりが最大の山になります。入学金・初年度納付金など、短期間にまとまったお金が必要です。だからこそ、教育費は住宅ローンや老後資金と時期が重ならないかを、家計全体で見ておくことが大切です。

準備の考え方は教育費はいくら見込めばよい?見積もり方の基本、家計全体での両立はライフプラン・シミュレーターで確認できます。

本記事の金額は、文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査(訂正版)」や私立大学の学生納付金調査・国立大学標準額をもとにした一般的な目安を丸めた概算で、地域・学校・年度・物価で大きく異なります。無償化・就学支援金などの制度は反映の仕方で実際の負担が変わります。大学費用は入学費を含む4年間の概算で、一人暮らしの生活費は含みません。一般的な情報提供であり、個別の助言ではありません(免責事項)。

教育費を見たあとに確認したいこと

  • 教育費の目安シミュレーターで進路パターンを変えて試す
  • 教育費ピーク時の家計収支を確認する
  • 住宅ローンや老後資金と重なる時期をライフプランで見る

参考・出典(公式情報)

出典の最終確認日:2026-06-10。制度・税制は改正される場合があります。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。