40代夫婦・子ども2人・教育費のピークが近い
子ども2人の教育費が重なる時期は、家計の踏ん張りどころです。貯蓄率が一時的に下がるのは自然ですが、老後資金づくりが止まりきらないかを確認しておきましょう。
このケースで確認したいこと
- 子ども2人分の教育費ピークでも、家計が赤字になりすぎないか
- 教育費と住宅ローンが重なる数年を、どう乗り切るか
- 繰り上げ返済と投資・教育費準備のバランス
使うツールと進め方
教育費のピークを含めて、家計全体が続くかを試算します。
子どもごとに進路別の教育費を見積もります。
今の貯蓄率・固定費比率を点検します。
計算例で見てみる
モデルケースのプロフィール
- 本人年齢
- 45歳
- 配偶者年齢
- 43歳
- 子ども
- 15歳・12歳(2人)
- 世帯年収
- 1,000万円(本人750万・配偶者250万)
- 世帯手取り(年)
- 約790万円
- 現在の金融資産
- 1,200万円(預貯金500万・投資400万・教育資金300万)
- 住宅ローン残高
- 2,800万円(残22年)
- NISA積立
- 月5万円
入力値
- 第1子(15歳)進路:
- 公立高校→私立文系大学
- 第2子(12歳)進路:
- 公立高校→私立文系大学
- 大学費用(1人・4年):
- 約500万円
- 塾・受験費用:
- 高校期に年60万円
計算結果
第1子の残り教育費:約650万円、第2子:約800万円。2人合計:約1,450万円。既存教育資金300万円を差し引くと追加準備は約1,150万円。今後8年で月12万円前後。
判断・気づき
2人の大学時期が重なる3〜4年間が最大の山。この時期に年間100〜150万円の赤字が想定される。
入力値
- 世帯手取り(年):
- 790万円
- 年間支出:
- 約880万円
- うち教育費:
- 年144万円
- ボーナス補填:
- 年100万円
計算結果
現在の実質貯蓄率は0〜5%。教育費ピーク時は年100〜150万円の赤字になりやすい。NISA月5万→2万円に落とすと年36万円改善、保険・通信等の見直しで年36万円改善の計年72万円が改善余地。
判断・気づき
教育費期だけNISA積立を一時的に減額する判断は合理的。住宅ローン繰上返済との優先順位を明確にすることが重要。
入力値
- 現在金融資産:
- 1,200万円
- 住宅ローン残高:
- 2,800万円
- 退職金見込み:
- 1,500万円
- 退職年齢:
- 65歳
- 実質運用利回り:
- 年3%
計算結果
53歳時点の金融資産は500〜800万円まで低下。教育費終了後の55歳以降、年150〜200万円の貯蓄余力が回復。65歳時点の金融資産は退職金込みで3,000〜4,700万円。
判断・気づき
教育費ピーク中に住宅ローン繰上返済を行うと資金ショートリスクが上がる。ピーク後に繰上返済を実施する方が安全。
まとめ
教育費ピークの5〜8年間を乗り切ることが最優先です。繰上返済やNISA増額よりも、手元資金を厚めに残しておくことが安全策です。教育費が終わる50代半ば以降に老後資金づくりを再加速するプランが現実的です。
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